良い道具を自身で選び抜き、
それを正しく使うことによって傑作は生まれる
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- 日野さんがプラモデルの制作を始めたことにはどのようなきっかけがあったのでしょうか?
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私がものづくりに憧れを抱いたのはもうかなり昔のことです。
子供の頃に歯科医師の施術機器に憧れたのがきっかけです。
そういえば、手塚治虫先生のブラックジャックに出てくる手術道具にも憧れを持っていました。
数ある道具の中から唯一無二のものを探す----
つまり、最適なものを選びながら使っているということです。
それがとても格好良く感じて、自分が気に入った道具を使いこなせる人になりたい、そう強く思ったのです。
道具に興味を持ったことが、私ものづくりの原点ですね。
その後はバンドを始めたり、すぐにプラモデルの道に進んだわけではなかったのですが、自身で厳選した道具で作品を生み出すことの喜びを原動力として、最終的にクリエイターの道を志しました。
私が中高生の頃になると、プラモデルの道具の数も劇的に増え、以前よりも手軽に手に入るようになりました。道具好きな私にとって、好機でした。
- 日野さんがご愛用くださっている弊社の製品名を教えてください。
また、日野さんの日々のお仕事のどの工程で使っていただいているのでしょうか? -
LCCSは、#60を筆頭にほぼ全ての粒度を使用していますが、主に#360、#500、#800を愛用しています。
同じ耐水研磨材でDCCSというものもあるのですが、#240くらいまでならLCCSと区別なく使っています。
ただ、#240より細かくなると、LCCSの良さが出てきます。
制作しながらこういう細かいところに気づいて最適な方法を探し出すことに面白さを感じます。
- 弊社の製品を使い始めたきっかけ、他の方に奨めたいポイントなど教えていただけますか?
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LCCSの感触の良さは唯一無二ですね。
他にはない製品です。
プラモデルにも実は流行があって、車などの一部コンテンツを除くと、以前はマットで使用感がある仕上がりが好まれていたのです。
しかし時は流れ、今では光沢のあるプラモデルが主流となっています。
ただこの光沢が曲者で、光が表面の凹凸を拾ってしまいます。
そのため、表面の粗さを抑えた仕上がりが求められるようになったのです。
プラモデルにとって研磨材はなくてはならない大事なものなのです。
私は、3種類方法で研磨材を使い分けています。
1つ目が、プラバンに貼り付けて使う方法。
2つ目が、研磨材を切って1枚で使う方法。
最後は、研磨材を切るところまでは2つ目と同じなのですが、それを折って2枚重ねて使う方法です。
三共理化学さんのLCCSは硬さが絶妙なのです。
特に最後の2つの使い方で顕著なのですが、硬すぎると曲面や細かいところに使いにくいですし、一方で柔らかすぎると指の跡がパーツについてしまいます。
これが私が絶妙と表現する理由です、丁度良い!
もちろん三共理化学さんの製品とは長い付き合いだから慣れって言うのもありますが、私は“FUJISTAR最強説” を唱えたいですね。
- 今後のプラモデル業界の今後の動向をどのようにお考えでしょうか?
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近年コロナ禍の巣ごもり需要で、所謂“カムバック組”と呼ばれる昔プラモデル制作をやっていた方々がまた最前線に戻ってくる現象が見られています。
実際、プラモデル人口はコロナウィルスきっかけに激増しています。
またメーカー各社も接着剤や塗料を使わない、“手軽に作れるキット”を売り出し始めているので、今後も裾野を広げていくと思います。
また、国内のみならず、中国をはじめとする海外諸国でもプラモデルは人気があります。
海外モデラ―のレベルもかなり高く、層も厚いのでまだまだ伸びしろのある業界だと思います。
- 日野さんが創作活動で大切にしていることを教えてください。
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私は若い頃に音楽活動に携わっていた時期があったのですが、
その時の先輩たちが口を揃えて言っていた言葉があります。
----初めから良い楽器を使わなければ才能は伸びない。
弘法筆を選ばずとは言いますが、
弘法ほどのプロフェッショナルならば、筆を選ばないのであって、アマチュアにはこれは当てはまらないと私は考えています。
持論ですが、良い道具を用意して、正しい使い方を身に付けることが大成への近道だと思っています。
また、どうしたら成功するのか考えるよりも失敗した原因を分析して、次回、同じ失敗を繰り返さないようにすることを続ければ成長する、
これも私が大事にしている姿勢の1つですね。
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