金属の塗装前に研磨は必要?金属を塗装する理由とメリット​

金属を研磨してから塗装するだけで、塗料の密着性が上がり仕上がりが向上します。

最近の巣ごもり需要で、DIYやプラモデルなど創作系の趣味を始めた方も多いのではないでしょうか?
イマドキDIYでアイアン風なんて例えられたりするぐらい金属の質感は重厚感があって惹きつけられる魅力がありますよね。
ただ、むき出しの金属面は錆や傷に弱く、綺麗な状態を長く保って使うには不向きなのかもしれません。

そんな課題を解決するのが、塗装です!

最近では、ホームセンターでも購入できる手軽な塗装キットも数多く販売されているので、
以前より塗装のハードルは低くなっているのかもしれません。

実は、塗装を施すことによって金属の活用幅が一気に広がるのです!
今回は、塗装の前処理の研磨の役割と方法についてご紹介いたします。

目次
1. 金属や樹脂の塗装前の研磨って必要?
2. 塗装の前の研磨の理由と下地処理のメリット
3. 塗装の前の研磨の方法に必要なものと研磨の注意点
4. 塗装の前の研磨におすすめな研磨材3選
5. 金属や樹脂の塗装の前に研磨をして仕上がり向上を目指そう!


1. 金属や樹脂の塗装前の研磨って必要?



木材の塗装の前に研磨することで、ムラなく綺麗な仕上がりが得られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんは塗装の前に<研磨>をしていますか?
実は、塗装前の<研磨>こそ、仕上がりに直結する重要な工程なのです。

金属に対してだけではありません。
木材、プラスチックをはじめとした樹脂の塗装でもそれは同じです。
素材が違っても、前処理である<研磨>が仕上がりを左右する重要なファクターなのです。


2. 塗装の前の研磨の理由と下地処理のメリット



塗装の前の研磨の理由と下地処理のメリット

塗装すれば下地はすぐに見えなってしまうのに、なぜ研磨が必要なのでしょうか?
実は、ただ塗装したからと言って、塗膜が期待される性能(付着性、防錆性 等)をばっちり発揮してくれるとは言えないのです!
それらの機能を最大限に引き出すには、適切な前処理<研磨>が必要です。
この研磨工程では、塗装する面をゴミやサビのない状態かつ、凹凸がなく平滑な状態にすることを目的としています。
研磨することで、表面状態が良くなり、仕上がりも向上するのです。
また、研磨して塗装面にあえてキズをつけることによって、塗料の密着性が高まります。
密着性が上がれば当然塗膜のもちも良くなり、防錆をはじめとする機能面で充実が見込めます。
塗装前の研磨には仕上がりや機能面向上といったメリットがあるのです。


3. 塗装の前の研磨の方法に必要なものと研磨の注意点



木材の塗装の前に研磨することで、塗料の密着性が高まり仕上がりが向上します

 

 

 

 

 

 

 

 

塗装前の研磨の重要性についてお話してきましたが、次に実際の方法や用意するもの、注意点などを説明します。

まず、塗装前の研磨のことを<足付け(あしつけ)>と呼びます。
足付けでは、紙製の「紙やすり」や布製の「布やすり」と呼ばれる物が使われます。

やすりには番手(粒度)がありますので、目的別の選び方をご紹介します。

塗装は通常複数の工程を経て仕上げられます。
3工程で仕上げる場合、足付けを行ない、1層目の下塗り、再度足付けを行ない、2層目の中塗り、最後の足付け後3層目の上塗りという構成になります。

~下塗り編~

・表面の汚れや凹凸が激しい
・旧塗膜が残っている
・かなり錆びついている

このような場合は、#80~#150の粗目(あらめ)の研磨材を使いましょう。
サビや汚れを落としたり、旧塗膜を剥がすにはそれなりの研磨性能が必要です。
しかし、研磨性能が高い分、研磨によるキズ深くなるので注意が必要です。

サビや汚れがある場合でも大丈夫!
しっかりサビ取りを行なえば、綺麗な塗膜に仕上がります!
簡単サビ取りの方法はこちら
サビ取りって研磨でできるの?サビ取りのメリットと方法を紹介


・表面の汚れやサビは少なく、比較的平滑である

このような場合は、#180番~#320 中目(なかめ)の研磨材を使います。
中目の研磨材は、下地作りでよく使われる番手です。
下塗りだけでなく、中塗り前の下地調整でも使用可能です。

~中塗り・上塗り編~

中塗りや上塗りでは、#400~#600 細目(ほそめ)の研磨材の出番です。

各工程で、足付け+塗装を繰り返すことによって、ムラのない均一な塗膜が得られるのです。



4. 塗装の前の研磨におすすめな研磨材3選



足付けに十分な研磨性能!汚れや凹凸をケアしつつ、しっかり足付けもしたい方に最適!
おすすめ製品1: 空研ぎ研磨紙 (三共理化学株式会社)

足付けに十分な研磨性能、汚れや凹凸をケアしつつ、しっかり足付けもしたい方にはおすすめの三共理化学の研磨製品「空研ぎ研磨紙」

 



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水研ぎOK!目詰まりしやすい樹脂や曲面パーツにも使いやすい
おすすめ製品2: 耐水研磨紙 (三共理化学株式会社)

水研ぎOK!目詰まりしやすい樹脂や曲面パーツにも使いやすい三共理化学の研磨製品「耐水研磨紙」

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しつこいサビ取りから足付けまで大活躍間違いなし
おすすめ製品3: ケンマロン (三共理化学株式会社)

サビ取りに最適な三共理化学の研磨製品「ケンマロン」



ナイロン不織布に砥粒を塗布し、優れた研削性を維持し、目詰まりしにくい構造になっています。
弾力性に優れるため、曲面でもなじみが良いのが特徴です。
塗装の下準備の足付けとしても使用できますので、サビ取り後に塗装する場合にもピッタリなアイテムです。

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塗装が広範囲なら、工具を使って研磨するのもおすすめです!

広範囲に塗装する場合はサンダーなどの工具を使った研磨がおすすめです。

 

 

5. 金属や樹脂の塗装の前に研磨をして仕上がり向上を目指そう!


金属をサビや汚れから守るために塗装している様子

 

 

 

 

 

 

 

 


今回は塗装の前の<研磨>の重要性についてお話しました。
目的を考え、適切な番手(粒度)の研磨材を使用して丁寧に研磨することが良い仕上がりへの近道となります。

塗装というと、つい塗り方や道具に目が行きがちですが、<下地処理>が仕上がりを左右する最も重要なポイントです。
研磨することでその分時間はかかってしまいますが、きっと、そのまま塗った時よりもずっと良い仕上がりが期待できます。
気になった方は、是非お試しください!
研磨や塗装にご興味がある方はお気軽に三共理化学へお問い合わせください。




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